L-カルニチンに関するメモ
L-カルニチンとは
L-カルニチンというはアミノ酸の1種で、エネルギー源の1つである脂肪酸を、エネルギーを作り出す器官であるミトコンドリアへ運搬されるために使われる物質。
脂肪酸はそのままではミトコンドリアに入ることができないので、カルニチンと結びつくことによってミトコンドリアへと入れるようになり、体を動かすためのエネルギーに変換される。
- 参考
- カルニチン(厚生労働省 「統合医療」情報発信サイト)
http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/02.html
- カルニチン(厚生労働省 「統合医療」情報発信サイト)
L-カルニチンの効果
L-カルニチンを継続摂取することにより、最大酸素摂取量が向上するといわれている。
(最大酸素摂取量は持久力を示す要素の1つとされているため、最大酸素摂取量を向上させることにより持久力が増すと考えられている)
そのほか、脂肪燃焼の促進や筋肉痛の低減の効果があることがわかっている。
- 参考
- データが実証するL-カルニチンの魅力(RUNNET)
https://runnet.jp/project/carnitine/data.html - Vol.41 筋肉(筋肉痛)と食品因子(2)〜L-カルニチン摂取による運動後の筋肉疲労の軽減(株式会社エフシージー総合研究所)
https://www.fcg-r.co.jp/beautyrepo/2016/160923-41.html
- データが実証するL-カルニチンの魅力(RUNNET)
L-カルニチンの摂取
L-カルニチンは元々体内で生成されるほかに、食事によって摂取できる。
山羊、羊、牛、馬、鹿、ダチョウなどの肉に多く含まれているとされる。
- 参考
- 日本食品科学工学会誌 53巻 技術用語解説 カルニチン(J-STAGE)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/53/6/53_6_361/_pdf/-char/ja - シカ肉に含まれるカルニチンおよびそのアシル化体含有量の 加熱調理による影響
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/61/4/61_178/_pdf - ダチョウ肉には体脂肪燃焼のカルニチンと運動機能に 関わるクレアチンが豊富に含まれる
http://japan-ostrich.org/media/view/topic_serial_doc1/doc/eb3745a87e435d22dba0be2ddd98af2f.pdf - おきなわ山羊、ザーネン系雑種および輸入山羊肉の肉質の特長https://www.pref.okinawa.jp/site/kikaku/kagaku/shinko/hyouka/documents/chikusan.pdf
- 各種食肉に含まれる L- カルニチン含有量とその変動要因
https://jissen.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1008&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1
- 日本食品科学工学会誌 53巻 技術用語解説 カルニチン(J-STAGE)
L-カルニチンの摂取目安
サプリブランドであるDNSによればL-カルニチンは運動しない日は朝食後に500mg/日、運動する日は運動前に1000mg/日、摂取すればよいと提言している。
(ただしこれらの摂取目安が適量であることを示す資料は、探した限りでは存在しない)。
米国では許容一日摂取量(ADI)が20mg/kg/日と評価されている。厚生労働省では特に摂取目安を設けていない。
(すなわち「厚生労働省は摂取目安(or上限)量を〇〇〇mg/日としている」などと記述しているところは嘘を書いている。)
- 参考
- 脂肪を燃やすアミノ酸「カルニチン」について(DNS ZONE)
https://www.dnszone.jp/magazine/2013/1101-016.php - 「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)」の食品衛生法上の取扱いの改正について(日本食品化学研究振興財団)
https://www.ffcr.or.jp/tsuuchi/2004/06/D479C8B0BBD7073B49256EA8000C3B76.html
- 脂肪を燃やすアミノ酸「カルニチン」について(DNS ZONE)
L-カルニチンの摂取上限
L-カルニチンは3000mg以上摂取すると吐き気や下痢などの副作用を引き起こす可能性があるとされているため、過剰摂取は禁物。
- 参考
- カルニチン(厚生労働省 「統合医療」情報発信サイト)
http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/02.html#d07
- カルニチン(厚生労働省 「統合医療」情報発信サイト)
L-カルニチンの排出
過剰に摂取したL-カルニチンは、必要に応じて尿中に排出される。摂取してから排出されるまでにかかる時間は不明。
- 参考
- 骨格筋のカルニチン代謝と老化
http://www.jsbmg.jp/products/pdf/BG38-3/38_3_4.pdf
- 骨格筋のカルニチン代謝と老化
L-カルニチンの「L」って何?
ほとんどのアミノ酸にはD体という構造のものと、L体という構造のものがある。どちらの構造であるかを示すために、名前の前にD、L、DLのいずれかをつけて、どの構造であるかを示す。DLはD体とL体が同じ量で混ざっているものを指す。なのでL-カルニチンはL体のカルニチンということになる。
(L体のLはLevo-rotatoryからきているため、L-カルニチンはレボカルニチンと表記することもある)
- 参考
- アミノ酸の名称につく「L」「D」「DL」とは?(味の素株式会社)
https://www.ajinomoto.co.jp/amino/manabou/kuwashiku1.html - DL表記法(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/DL表記法
- アミノ酸の名称につく「L」「D」「DL」とは?(味の素株式会社)
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